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皮膚再生医療PRP
PRP皮膚再生医療とは
自身の血液に含まれる「血小板」を濃縮(7~10倍)し白血球と併用で用いることで、人間が本来持つ「自然治癒力、組織再生力」を最大限引き出して、しわ・たるみの治療を行う「W-PRP治療法」。さらに状態に合わせ成長因子(グロースファクター)を添加することでより安定した治療効果を得られるように考えられたのが「PRP皮膚再生医療」です。 従来のレーザー治療や手術、ヒアルロン酸などの注入治療では難しかった「目の周り、目の下のたるみ・しわ」、また「ほうれい線」「唇・口の周り」に対しても治療効果が出せるのも特徴です。
※血小板、白血球
血液に含まれる成分で傷などを修復する働きを持ち、血小板には成長因子も含まれる。また白血球は成長因子の働きを増加させる。
※成長因子(グロースファクター)
コラーゲンの生成、細胞の成長促進や再生、毛細血管の新生や傷の回復を高める。成長因子の分泌量の減少が老化促進につながる。
スキンクリニックグループ
総院長 石井 良典
- 日本臨床皮膚外科学会 認定医・理事
- 日本抗加齢美容医療学会 理事
- 日本臨床毛髪学会 認定医・理事
PRPとは?成長因子とは?
PRPとは
Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿:たけっしょうばんけっしょう)の略で、血液中の「血小板」を多く含んでいる成分です。血小板は、止血作用や、壊れた血管や細胞を治す働きをしていますPRP皮膚再生医療では。採血後、専用の遠心分離機にかけて自己治癒力のある、高濃縮された血小板と白血球のみ取り除きます。
成長因子とは
血小板には「成長因子」と呼ばれる、細胞を活性化・増殖・成長させる成分が含まれています。肌細胞が損傷を受けると、この成長因子の働きにより、修復が起こりますが、加齢とともに減少してしまうため、細胞の活性化や成長・修復が遅れシワやシミなどの老化の症状が進んでいきます。一般的に成長因子の分泌は、18~24歳頃をピークに、徐々に減少していくと言われていますが、外から成長因子を補充することにより、特に減少が著しい年齢の高い方は、症状の改善を効率的に図ることができます。
もともと、我々の血小板に含まれている成長因子の働き
FGF
修復・コラーゲンの産生・ヒアルロン酸の産生
EGF
上皮細胞の成長促進・血管新生・創傷治癒を促進
PDGF
細胞増殖・血管新生、修復・コラーゲンの産生
VEGT
血管内細胞増殖、新生
TGF-β
上皮細胞、血管内皮膚の増殖、新生・創傷治癒を促進
成長因子を添加する「PRP皮膚再生医療」
「PRP皮膚再生医療」は採血した自分の血液をそのまま注射するわけではありません。血液中の赤血球を排除し、成長因子を多く含み、再生治癒効果のあるPRP(血小板)のみを抽出。さらに成長因子を添加させたものを注入します。成長因子を添加する理由は、血小板の濃度や質に差があり、そのままでは効果が十分に発揮されないためです。
当院では、ご自身のPRP(血小板)が最大限に効果を発揮できるよう、不足している成長因子を最適な比率で配合して注入していきます。
PRP皮膚再生医療(自身のPRP(血小板)と、それに不足している成長因子をあわせて注入する治療法)
PRPのみ注入した場合(従来のPRP療法)
「PRP療法は効果がない」は成長因子の添加がなかったから
従来のPRP療法は成長因子を添加していませんでした。PRP皮膚再生医療は自身のPRP(血小板)に不足している成長因子を添加することで、細胞の活性化・増殖・成長など、血小板の働きを最大限に発揮することができます。
成長因子のみ注入した場合
FGF治療法について
成長因子(FGF)のみ注入する治療法もありますが、効果が認められないため当院では行っておりません。自身のPRP(血小板)の用いることで自然で長期的な若返り効果が発揮されるのであり、PRP皮膚再生医療において、成長因子はそのサポートとして使用されています。
目の下・マリオネットラインの若返り治療が可能になった
今までは、皮膚の薄い目の下のたるみや小じわの治療は、粒子が大きいヒアルロン酸や、白さが出てしまうコラーゲンなどの従来の注入治療では難しく、選択肢は外科的な手術だけでした。また口の下のマリオネットラインは頬のたるみも関係しているため、注入治療では根本的な治療ができませんでした。「 PRP皮膚再生医療」は、このようなしわ(患部)に注入すると周りの皮膚組織にも馴染んでいくので患部周辺、全体的にハリを出せるようになりました。
目の下(たるみ・ちりめんじわ etc...)
「PRP皮膚再生医療」は、今までは外科的手術でしか治療できなかった目の下のたるみや、注
入治療では難しい細かいちりめんじわなど“目の下”の治療ができます。皮膚が薄い目の下の
老化には成長因子の濃度を下げ、浅く注入します。
マリオネットライン
口の下にできるマリオネットラインは頬のたるみが関係していおり、マリオネットラインだけに注入しても、キレイに改善することができません。当院ではマリオネットラインに注入すると同時に頬にも注入し改善します。マリオネットラインや頬は皮膚が厚いため、成長因子をの濃度を高め深く注入します。
手の甲の若返り
スジや血管が浮いてしまい痩せて老けて見える手の甲も再生医療で若返らせることができます。
効果の持続は半永久的
再生医療の分野において、しわやたるみの若返り治療としての研究期間は10年余りの歴史ですが、医学的根拠に基づく効果としては治療部位の治性効果は半永久的です。再生医療は歯科のインプラント治療や一般外科などの分野では半永久的な効果として研究がすすんでします。 高濃縮された血小板と白血球に成長因子を添加した「PRP皮膚再生医療」の効果は、コラーゲンの生成が活発になり肌の弾力やハリが蘇りしわやたるみを治します。従来の注入療法の場合では効果は吸収されるまででしたが、「PRP皮膚再生医療」では「肌本来の自然治癒力」を呼び覚まし組織を新しく新生させる治療法なので、従来の注入治療よりは大幅に持続します。
効果が発揮されるまで
治療効果は1~2週間程度で現れ3ヵ月後くらいまで活発に組織の再生(コラーゲンの生成etc…)が行われます。そして3ヵ月後には新しい肌に生まれ変わり(最大効果)、その効果は、個人差はありますが3年以上持続します。
再生医療はすぐに効果が感じられない?
「PRP皮膚再生医療」は注入液のボリュームにより施術当日から効果を実感できます。しかし注入したPRP(血小板)や成長因子は肌細胞に細胞増殖の指令を出したのちは2~3日で散ってしまうため、一時的にボリュームが減ったように感じます。実際には、そこから組織の再生がスタートし、肌内部からシワやくぼみなどの症状を改善していくのです。
自身の血液を用いるため安全
「PRP皮膚再生医療」は、他の注入法とは違い自身の血液から血小板など再生に必要な成分のみを正確に抽出し注入する療法なので、アレルギーや感染症の心配はありません。美容の分野以外では、既に潰瘍治療、歯科のインプラント治療でも採用されている療法で、当院の使用する「PRP皮膚再生医療専用キット」は、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)、ヨーロッパ医療CEマークをともに取得し国際的な基準を満たした「安全性、品質」の両面で安心できる治療法です。また「PRP皮膚再生医療」は、現在のところ医学的根拠のある血小板治療です。
しこりや不自然な膨らみを残さない
PRP濃度を上げ過ぎて皮膚にしこりや不自然な膨らみが残るトラブルが見受けられます。スキンクリニックでは、医師が各患者さまの肌の状態を確認して、そのようなトラブルなく最大の効果が得られるよう微量な調整を図ります。
従来のPRP療法との比較
従来のPRP
血小板、白血球、赤血球に分離する精度が低く、血小板の濃縮率は最大でも4倍程度。肌再生の活性効果も低く治療効果の安定性もありませんでした。成長因子の添加もできません。また赤血球が混入していることが多く、ダウンタイムが長かったり内出血の懸念もあります。このリジェンACR療法は基礎データがなく(FDA未承認)効果と安全性の懸念により当院では採用しておりません。
PRP療法
従来のPRP療法は、ドナーとなる患者さん自身の年齢等でも効果に多少の個人差が生じていました。しかし、「PRP皮膚再生医療」は、成長因子(グロースファクター)を添加することでその問題を改善し、効果も最大限まで引き出すことに成功しました。
PRP皮膚再生医療 | 従来のPRP | |
---|---|---|
血小板の濃縮率 | 7~10倍程度 | 最大でも4倍程度 |
注入内容 | 血小板+白血球+成長因子 | 血小板 |
成長因子の添加 | 状態に合わせて添加 | なし |
安全性 |
「PRP皮膚再生医療専用キット」は、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)、ヨーロッパ医療CEマークをともに取得し国際的な基準を満たした「安全性、品質」の両面で安心できる治療法です。現在のところ唯一の基礎データのある血小板治療です。 |
血小板、白血球、赤血球に分離する精度が低い。基礎データがなく(FDA未承認)効果と安全性も懸念されます。 |
効果 |
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効果が現れるまでの時間 | 1~2週間程度 (3か月以降に最大の効果が得られます。) |
2ヶ月以上 |
ダウンタイム | 術後の腫れについては、初めの2、3日をピークに徐々に収まり約1週間程度で元に戻ります。 | 赤血球が混入していることが多く、ダウンタイムが長かったり内出血しやすい。 |
主な適応部位 |
|
主に目元の浅いシワ |
「PRP皮膚再生医療」は多数の学会(第16回 日本形成外科学会基礎学術集会、第26回 日本臨床皮膚外科学会、第43回 京都形成外科医会、第51回 日本形成外科学会)にて川添医学博士より発表されました。スキンクリニックでは川添医学博士と当院の院長石井良典の協力体制により確立された「PRP皮膚再生医療」を2008年より採用しています。
他の注入治療との違い
ポピュラーなシワ治療として「ヒアルロン酸注入」がありまがすが、「PRP皮膚再生医療」とは効果のメカニズムが異なります。シワは皮膚内部のコラーゲンが減少して弾力が弱まり、ひずみができてシワとなります。「ヒアルロン酸注入」はそのひずみにヒアルロン酸を注入することで内部からふっくらとさせシワを解消しますが、「PRP皮膚再生医療」は広範囲に働き、自己治癒力によって、シワを改善していく治療法です。
ヒアルロン酸
粒子が大きいため、皮膚の薄い部位や、浅いしわなどは不自然なふくらみがでてしまい、向いていない。
またヒアルロン酸は人体に安全で効果的な治療方法であるが、触った時に少し固い感触がある。
PRP皮膚再生医療
広範囲に浸透していき、自身の自己修復能力でコラーゲン線維にハリを持たせていくため、自然に内側からふっくらとする。皮膚の薄い部位や浅いしわも治療が可能。自分の血液を使用した細胞からの若返り治療なので異物は一切注入しておらず、感触は自分の皮膚のもの。